【会話テクニック】3行で落とす褒め方
【導入】
随分前にも扱ったテーマでコミュニケーションのひとつで「褒める」というものがあります。
これについて定形化できそうな仮説が見つかったので忘備録かねて記事にしてみようと思います。
ちなみに今回の記事は褒め慣れている人には不要で、褒めるのが恥ずかしいような人向けかもしれません。
【本題】
ところで、メンタリストdaigoさんをご存じでしょうか。
youtubeやニコニコ動画ではNO.1人気ですし、あらためて語ることも少ないかと思いますが、彼の動画は本編もそうですが、話し方にも注目するとコミュニケーションのヒントがすごく多いんです。
動画を見ていると褒め方に自分なりに見つけた褒め方の法則を紹介してみたいと思います。
簡単にいえば、彼は褒めるとき3ステップで褒めている気がするんですね。
【3行で落とす褒め方】
おそらく以下のような文法ですね。
1.褒めたい事実を伝える
2.その事実に対する一般的な見解を伝える ←重要
3.一般的な見解に対する共感を伝える
これだけですね!
2番が、広い共感力を求められるので非常に難しいですが、ここさえおさえれば、
最後のあなたの意見が強く伝わる上に、恥ずかしさも紛らわせるのではないでしょうか。
この文法にそえばどんな初歩的なものでも、褒める事ができるのではないかと思います。
では、謙遜してしまいそうな初歩的な事実を褒めるロールプレイを3つ、やってみます。
【例】
例1:みんながいってる(幼稚園)
T「Yちゃんって、わらうとほんとうにかわいいよね!」(褒めたい事実)
Y「えっ、きゅうにどうしたの?」
T「みんながYちゃんのこと、かわいいっていってるの!」(一般的な見解)
Y「みんながわたしのこと!?」
T「それからYちゃんのことみてたら、わらうとかわいいし、やさしいし、すきになっちゃったの」(一般的な見解に対する共感)
Y「Tちゃん!」
みんなが可愛いと言っていたという事実に便乗して、好意を伝えてみました。
例2:ゴミの分別(初級)
ぼんやりとした一般的な見解を使ってみます
T「Yさん、今朝ペットボトルキャップとペットボトルをちゃんと分別して捨てていたね、偉いね!」(褒めたい事実)
Y「そんなことで偉いなんてことないよ~」(謙遜)
T「実際、そんな細かい分別しないで捨てる人も多いから、みんな立派だと思うはずだよ。
それにリサイクル業者だって助かるんだよ~」(一般的な見解)
Y「みんな思うのかな~」
T「少なくとも私もYさんのこと立派だとおもうし、
真面目なところは真似したいなと思うな!」(一般的な見解に対する共感)
Y「そうかな、おおげさな気がして恥ずかしいけど、ありがとう」
TもYもいい子過ぎましたかね。
例3:机がきれい(上級)
今度は一般的な見解を3つ出すことで説得力を強化してみます。
T「Yさんの机きれい!すごい!」
Y「机をきれいにするの趣味なんだ」
T「机がごちゃごちゃな人って
(1)汚い環境が脳の処理を悪くしたり
(2)忍耐力が下がったり
(3)健康の感心度が下がったり
と、私たちみたいな普段のルーティンに辛抱強く耐えて、
成功を求められるような仕事にはマイナスなことばかりなんだよ~」(統計による一般化された見解と事実)」
Y「そんなにたくさんマイナス面があるんだ!」
T「創造性を求められる人には良いこともあるみたいだけど、Yさんみたいな成功する人に私もなりたいな」(一般的な見解に対する共感)
Y「机だけで成功するなんて照れちゃうね」
驚きの事実をいくつも知っているTに注目が移ってしまいそうですが、そこを褒められそうになったらすかさず
T「自分が褒められようとしているのに、相手に注目できる共感力の高いYさんてすてき!」
って返してあげましょう。褒め殺しですね。
【おわり】
いかがだったでしょうか。
根拠なしの3行落としの褒め方ですが、文脈をつかめればもっと改良できそうです。
ロールプレイに出てくるTとY新しい可能性がありそうです。
リハビリがてらの記事ですが、頻度を増やしていければと思いますね。