おみその脳みそ

猫や時事ネタや、ネトゲや仕事で使えるコミュニケーション術を扱います。

【治療記】子猫の真菌診療のこと【画像あり】

我が家の一人娘りり様(念のためつけくわえると、様は敬称であり名前の一部でない 笑)の日記に付け加えたように、彼女が真菌にかかり、治療をしています。
ネットで様々に調べたのだけど、情報が散らかっていたので、診療で受け取った言葉を載せてみたいと思います。
猫で真菌にかかったオーナーのためになればいいな。

 

【警告】動物治療に免疫のない方はすこしショッキングな画像があるかもしれません【警告】

 

【猫情報】
【猫種】シャム

【病状】真菌

【現在】治療中。湿疹は当初の50%ほどに減少
【引取年齢】7週間
【発覚年齢】8週間
【食事頻度】1日3回
【食事種類】もんぷち成猫用1/4缶、ドライフード20粒を混ぜたもの
【発症後食事】サイエンスダイエット幼猫用のウェット*1とドライ*2を混ぜたもの

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【生後8週間発覚日】

写真とればよかったのですが*3、引き取って1週間ほどで右の耳たぶにかさかさしたものが出来ていることに気づきました。

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さわってみると、人間のかさぶたに近い触感で、すこしかゆがって気にしているようでした。ネットで調べると、かさぶたの形状や健康状態から真菌を疑いました。何かひっかけてケガした可能性もあるので、とりあえず様子見をしました。

 

【生後9週間受診日】

<引取から10日~手記より~>

様子見した結果、耳たぶを中心にすこし毛がはげていることに気づいた。
皮膚と一緒に落ちた毛は、魚のうろこに似ていて硬さも持っている。病院に行こうと決めた。

 

<引取から11日受診日~手記より~>

 

  • ブリーダーから指定のあった病院へ、りりさまを連れて行く。
  • 小さなクリニックのようなところで1時間ほど待つ。りりさまは怯えて鳴き続けていたが、15分ほどで昼寝を始めた。なかなかタフだ。

先約のおばあさんが老犬を連れて診察室から出てくると、入れ違いにお医者様らしき人物が顔を出した。

「やあ、はじめましてだね?こんにちわ。」

僕ではなく猫に最初に挨拶したので、ああここは動物病院なんだと思った。

「はじめまして、院長の佐藤(仮称)です」
りり様と一通りのあいさつをケージ越しに済ませると、僕に向き直り挨拶をした。りり様は寝起きで、さっきまでおびえていたのが、すっかり落ち着きを取り戻していた。 

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<診療内容>
医者「このくらいの猫で人間の手に渡るとまだ免疫がついていないので、
   皮膚病などさまざまな病気にかかりやすいんだ。」
と言って、りりさまの耳たぶを観察した後、毛がはげた部分でも皮膚が固くなっているところを触診で探し、カッターのようなもので少しだけ皮膚をすいた。
りりさまは気にしていない模様。

顕微鏡で採取した皮膚を観察すると

医者

ダニも膿も**もないね*4
精密検査すると1ヵ月くらいかかるけど、ほぼほぼ真菌だろうね。検査なしに断言すると色々と大人の事情が絡んで仕事出来なくなるから断言はできないけどね

付け加えたセリフから、ベテランなのだろうなと思った。こちらの財布事情を考慮しての発言であろう。
調べてもいいけど、ほぼ真菌(((表情から暗に100%という意味だと受け取った)))だという言葉を信じて、治療へ移るようにお願いした。
処方されたのはヨードチンキを希釈したもの100mlと、真菌罹患猫用のシャンプーだった。(ヨードチンキもシャンプーも万が一なめても大丈夫とのこと。)*5

 

医者
ネットでいろいろ調べたかもしれないけど、この菌は常在菌といってどの猫でも持っているものなのだよ。
でも、幼いうちに親猫から離された子猫は免疫がまだ充分についていなくて、引取先に移動した家の環境などから症状がでることがあるんだ。
人間でいえば水虫とよく例えられる。性質はほぼ同じだから疥癬と診断する人もいるね。


と説明したあと、いくつか注意点を加えた。
真菌の湿疹を発症した猫はキャリアと呼ばれ、殺処分されることもあると、あるブログで読んだので一番の不安が取り除かれて胸をなでおろした。

 

【真菌キャリアの猫の注意点】

  • 真菌は皮膚に感染し、かゆみをともなうリング状の湿疹がでる。
  • 幼児、老人、免疫のさがっている女性は猫から真菌を感染することがある。
  • 免疫状態の下がった人間は真菌(水虫や疥癬とも呼ばれる)による湿疹を発症することがある。湿疹は猫にも移る。
  • 猫の寝床につかっているタオル類は毎日変えるか洗濯する。
  • 抜け毛や落ちた皮膚は毎日清掃する。
  • 新しい猫や犬は真菌の湿疹が治るまで迎えてはいけない。

【このときのりりさま】

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やや、頭部の体毛がはげているのが分かるだろうか。

 

【引取から21日】
ヨードが終わりそうなので、真菌の経過を医者に伝えるのも兼ねて二回目の通院。

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(診察まちの間、ケージで遊ぶりりさま)

 

 

私の苗字がかなり珍しいことや、医者が昔シャム猫を飼っていたことから、受診するとすごくよく前回の治療を覚えていらした。

 

医者

「りりちゃん、久しぶり!」

(2分ほど、りりさまと遊ぶ先生)そして、患部を確認。

「うーむ、少し治りが遅いね。」

 

意外な回答。耳のはげは少しよくなっていて、産毛も生えてきたので治ったもんだと思っていた。

 

医者

「からだも大きくなってきたし2か月もたったので、そろそろ抗真菌剤に変えてみようか。すこしステロイドも入っていますが量が少ないので、なめても平気です。

しかし、猫によっては合わないこともあるので1週間様子を見てまたきていただけますか」

 

飼い主への配慮を忘れない言葉遣いがうれしい。こちらは必死なので、抗真菌剤の注意事項を聞き、次週の訪問の約束をした。

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肩のかさぶたは取れて、産毛が生え始めている。

ヨードチンキは体毛が黄色くなるので、かわいそうだね*6と言っていた。

ここから抗真菌剤での治療が始まった。

 

ステロイド剤は、人間では副作用が多いことで知られるので、不安が多いが、どうなっていくのだろうか。

 

 

続きを後日かきます。

*1:1/4缶

*2:20粒

*3:なかなか近くで撮らせてくれなかった

*4:(なんと言ったか聞き取れなかった)

*5:ヨードチンキは、一週間は一日二回、その後は一日一回。シャンプーは一週間に一回。)

*6:これは見た目を考慮した発言で治療の動向とは別