怪奇ファイル１「パナウェーブ研究所」その２

（前回の分はこちら）

パナウェーブ研究所の概略をもう一度おさらい。
【活動の期間】１９９３年～２０１１年
【活動の目的】謎
【おもな思想】反共産主義
【活動の拠点】福井県・（移動は全て日本国内）
【世間の認識】新興宗教団体の一部、カルト宗教
【恰好の理由】「スカラー電磁波」というものから身を守るため、白装束を身にまとっている。

【注意事項】
＊
謎を読み解く際、途中で彼らの宗教観やそれに準ずるキーワードが
出てくるが、このブログはそれらの勧誘は目的としておらず、
あくまで説明のために用語等用いるので
苦手な人は別記事を楽しんでもらえるとうれしい。
＊

今回は、スカラー電磁波というやつに注目してみたい。
彼らの姿を紐解くにはこの白装束の鍵がここに集まっていると思うんだ。

まず、スカラー電磁波ってのは、

ニコラ・テスラが発見したというテスラ波をもとにトーマス・ベアデンが「Grabitobiology（91年）」で提唱した（仮説的な）電磁波の一種。( *1)

と定義されています。

なんのこっちゃと思っただろう。簡単にいうとトーマス氏が提唱したあくまで仮説的な電磁波なんです。
もっとゆるく言えば『思ったんだけどさ、たぶんスカラー電磁波ってのあるっぽいよ』
てトーマスさんが言ったってことね。(*9)

この電磁波はトーマスの所属するサイコトロニクス協会によれば、
旧ソビエト連邦が『超心理学の研究（*超能力など）で成果を引き出すために*2』利用していたらしい。
具体的な方法は、電磁波をあててマインドコントロールを施し、
あわよくば超人を作りだしたりしようとしていたみたい・・これも気になる話だが別件で。よくよくは旧ソビエト連邦は、そのうち電磁波を利用した音響兵器に乗り出すことになります。

＠＠（トーマスベアデンの写真がなかったのでニコラ氏*11）＠＠

そのあとどうなったかって？
いま、ソ連がないことからわかるよね。

スカラー波の話に戻すと。
電磁波の中でも「スカラー電磁波」は、

物質を透過し、目標を瞬時に消滅できる

とされています。*3

こいつがあれば、どんなものも通りこして、たとえば僕の家だけ破壊なんてこともできるから、どんな防御もできないんです！周りに高層ビルとかコンクリのかたまりとか立ててもムダムダなんです。

恐ろしい、恐ろしすぎる！
これのでかいの作ればビーム光線みたいなやつで、誰も気づかない間に他国に攻撃できるということですね。

＠＠電磁波実験の図*12＠＠

そして、電磁波を起こすものといえば、
ポケモンのピカチュウをのぞけば、電子レンジが一番有名かもしれません。
（↑一色単に電磁波だと語弊があるかな。詳しくは調べてね）

スカラー電磁波を利用した兵器のの仕組みは、これに近くて。

電波により物質を高速振動させ破壊する

ってやつです
（たぶんね*4。）

電子レンジは物質内の水分を高速振動させ熱するので、わりとありえるかもしれないと思っちゃいそうだし、結構リアルな設定です。(*5)医療器具でも、細胞を高速振動させて体内の菌を破壊する道具があるから、ビーム砲も作れなくはない気がします。(*6)

ともかく、この電磁波砲が実は完成していて、今も尚、
共産主義者により我々に照射されているというのが白装束たちの考えらしい。
ソ連といえば、社会主義ないし共産主義国であったことでも知られるので、
「スカラー波をだすやつは敵！」という部分から反共産主義的な思想がうまれたんじゃないかともうかがえるね。
（彼らのスカラー波に関する主張ってのは実はまとめられているのだけど、世紀末説とか出てきて話がそれるから今は保留。）

＠＠（スカラー電磁波は仮面ライダーに登場した*8）＠＠

このスカラー電磁波から唯一身を守る方法はないのかと彼らが考えた結果、彼らは核シェルターのようなものを建造したそうな。（山梨県）。
しかし、あることをきっかけに移動が必要になり、外にでるようになってしまった。そこで登場したのが白装束だったそうな。

すでにウィキの概略でまとめてしまったが、これこそが彼らの見た目のおもしろさの理由だったんです。白装束に身を包むことこそが身を守る手段だと考えたそうだ！

｜【TIPS】白装束はスカラー電磁波から身を守る衣装

おそらく電子レンジに着想を得たのかな。具体的な白装束のメカニズムに関しては不明だけど、電子レンジにアルミホイルを入れると電磁波が反射されてしまうところからきているんだと想像しちゃいますね。
アルミホイルって光を当てると白っぽく見えるし。電磁波をはじくってあたりがいかにも防御服っぽいです。
（＊くれぐれもアルミホイルを電子レンジで加熱しないように）

＠＠（電子レンジにアルミホイルをいれたときの写真*5）＠＠

また、白ってのは共産主義の赤に対抗した色の象徴かなとも考えちゃいますが、どちらの理由もあるのでしょうね。

最後に。
彼らが核シェルターから移動を余儀なくされたのがこのスカラー電磁波でした。
核シェルターでは身を守りきれなかったリーダー千乃氏が体力を消耗し死病にかかったそうだ。医療に長けて、旧帝大卒のひとたちもおおい研究所職員によって、より被ばく量の少ないシェルターに移動しようという話があがったそうだ。
マスコミに取り上げられたのは、この後期の活動からです。

＠＠（マスコミの撮影した団員の衣装*10）＠＠

マスコミが取り上げるまでは、彼らの活動は決して活発ではなかったらしいです。
黙々とスカラー電磁波に対抗する毎日。まるで小学生の秘密組織に近くてわくわくします。大人版ですよね。
報道をされたのも移動中の景色でした。しかし、執拗な取材の中で研究所員の一部では好戦的な人もでてきたので一部の謎が開示されました。

そのカギを握っていたのが「タマちゃん」
アザラシのタマちゃんでした。