おみその脳みそ

猫や時事ネタや、ネトゲや仕事で使えるコミュニケーション術を扱います。

【男同士の】口説き文句はストレート?変化球?それとも・・

魚のうまい飯屋で友人と二人で一杯かわしていると、

となりの男二人がなにやら男同士にしては湿っぽい形で
話をしていました。

気になるので友人と聞き耳をたててしまいました。

 

http://www.flickr.com/photos/47008724@N00/1241034821

photo by Paul David Gibson

 

 

 

二人の話は続きからどうぞ。

その前にぽちっとお願いします。

 


一人は少しサバサバした感じの切れ目の男、もう一人はなよっとした感じの優しそうな男。しかしどちらもいわゆる草食っぽい感じです。

 

A「僕は友人のつもりでも、気が付くと向こうから好意をよせられているんだよね」
B「そんなにはっきり釘をうたないからでしょ」
A「友人に対して釘うつなんて妙なマネしないでしょう」
B「でも世の中、所詮は男と女だよ。友情なんかないっての」
A「だからって釘なんて打てないよ。人は木材じゃないんだから」
B「木材でなくたって出てくるもんは引っ込めておかんといけないよ。分かってるでしょ。興味ないもんはないっていわないと。」
A「いや、僕は女の話をしているわけじゃないんだ・・」
B「・・・え」
A「興味ないって態度とられたことないんだよ」
B「お前もしかして」
A「このあと時間ある?」
B「すまん、ここは払っておくから帰っていいか」


*AがBの腕をつかむ

 

A「待って、B、お前のことが好きだ」
B「ごめんよ・・・」

 

 

 

荷物をまとめて帰っていく最初は雰囲気優しそうだった男。勘づいたあたりから表情が変わっていました。

そう、夜の深い歓楽街。何が起こるかわからないってもんです。

 

私「ちょっとすごかったね、いまの」
友「でも案外、男と女のかけひきみたいだったよね」
私「分かる、あんな風にカミングアウトされたらちょっとドキドキするよ。」
友「俺もさ、最近好きな女がいるから告白しようと思うんだけど、練習していいか」
私「あれみたあとで、それするの?」
友「同じシチュエーションをやってみてどんな気持ちになるかやってみようぜ」

 

 

 

さすがにAさんを隣にそれはできないので、店を移動。
店の手前で段取りをします。
カウンターバーに到着し小芝居が始まりました。

 

 

私「で、話ってなに」
*私、飲み物を頼む。
友「俺さ、おみそが3人も女ふったって聞いてよ、思ったんだ。もっと早いうちから釘をうてって。」
私「そんなことできないでしょ。別に告白されてもいないのに振るようなまね。」

ちょっと間を持たせてから。

私「まるで、自意識過剰でしょ」
友「そんなことない。さっきも現にタイプじゃない女を振るとき悲しかったとか言ってたけど、そうなる前に分かってたでしょ。彼女のきもちに」
私「分かってたよ。でも、一緒にいて楽しかったし離れてほしくなかった」
友「わがままだな、お互い後で苦しむならその楽しみは一瞬のものだよ」

*飲み物がくる。店主はちょっとこちらをうかがう様子。
 いつもは絡んでくるところだが今日は話をきいている。

私「もうこの話はやめにしよ?」
友「黙ってられないよ、おれに似たような女が振られる話きいてさ。もうお互い歳だし選べる立場じゃないでしょう」
私「そんなこと言ってもまだいいひとが現れるかもしれないじゃん。」
友「そうやって選り好みしてるから余るんだよ。家庭もちたいんでしょ?」
私「でも・・・」
友「でもじゃないよ、タイプじゃなくてもそれを越える愛情って大事だよ。誰よりも幸せにしてくれると確信できたならいいじゃない」
私「そんな人いないよ、僕がなんとかしないと」
友「いやいるね。」
私「いない・・」
友「俺がいる。」
私「え・・」

じっと僕を見つめる友人。

友「好きだ、大事にする」

*ハッとする店主。口が開いているのが横目で見えた。
 ウィスキーグラスから結露した水が垂れる。

(やばい、ちょっとドキドキした。)
しかし、ほどなくして時間がとまってしまったことと
店主の顔が見えて思わず吹き出してしまった。

私「いやー、これむりだわwww」
友「かなりドキドキしたなw」
店主「え?え?・・やめてくださいよwwwびっくりしたじゃないですかw」
私「すみませんwでもちょっとそういうのってどう思うか、リアルな意見がほしかったんですw」
店主「正直こっちもドキドキしましたよー」
私たち「ですよねー」
私「でも、男女だったらどうですかね」
店主「うーん、ここでいきなり告白するのはどうかな。でもある程度の歳いったら深い愛情でつつんでくれる人が現れたらーって言ってる女性はよくいるよ。」
友「そういう意味では俺の文句はわりと良い線いってたんだね」
店主「お店はいるやいなや、いきなり本題はどうかと思うけどねwwまあいいや、なにか食べていきなよ。面白かったから一つくらいサービスしてあげる。」

 

彼らの道は険しいもんだと思ってるけど、不意打ち的なのってドキドキしますね。
二回目の僕らの演技のときは段取りがありましたが、ストレートに言われるのもすごくクラッときました。
たぶん彼がイケメソだからかな、思わず顔が熱くなりましたよ。イケメソってずるいなー。

 

ちょっと面白かったので書いてみたかったです。

ストレートなのと変化球どっちが有効とかあるんですかね。

 

 

オンゲでもカミングアウトってありますよね。実はおみそは女だったとか。・・・なんてね。