おみその脳みそ

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渋谷区庁舎建て替え(その1)

ー渋谷区庁舎建て替え(思ったこと)。ー

一昨日のニュースで渋谷区庁舎と渋谷公会堂CCレモンホール)が建物の老朽化を理由に建て替える事を知りました。また建て替えに伴い、建て替え担当の施工会社に3分の1の土地を賃貸するそうです。

2025年より渋谷現庁舎にかわる新建物は2つに分かれます。片方は新庁舎(15階)。もう一方は施工会社のマンション(37階)。

ちなみにこのマンション120mあります。同規模の建物は東京近郊だと、富国生命本社ビル、横浜アイランドタワー、フジテレビ本社ビルなんかが有名ですね。(*1)

現在、区役所のあたりは緑が計画的に整備されていて、区役所自体も景観に考慮したのか建物の高さが低く、落ち着いたムードの演出に一役買っています。
春頃はイチョウの葉から日が降りたりして、昼食後の散歩にもいいですよ。よく昼寝しているサボリーマンもみかけますね。アパレルショップめぐりに疲れた学生なんかも足をおろします。CCレモンホールにお世話になった人も多いのではないでしょうか。
そんな渋谷で唯一落ち着いた区画に超超高層ビルを建てて人を呼び込む必要があるのかと疑問です(*3)

費用が原因での敷地貸出なら、費用のかさむ建て替えではなく、区が渋谷のビルオーナーに強く薦めている建物の補強工事にすればいいんじゃないかと思いますよ。強者によって環境ががらっと変えられ、それに従うしかないというのは、広義の意味でのルサンチマンを感じずにはいられないです。

マンションがたつとなると70年の定期借家が終わったのち解体を試みても、37階建ての巨大マンションということもあり生存権の主張をする人も当然でると思います。解体は霞ヶ丘アパートの一件のように行政が指導してもなかなか進まないことがあるはずです。(*4)

近年の事例から考えるに、区はデベロッパーに土地を3分の1譲渡したと考えてもいいのではないでしょうかね。

(つづく)

【以下、引用元】

(*1)施工会社は三井不動産
区は、建設費高騰のために現庁舎面積の約3分の1の4,600㎡をデベ業者に70年の定期借家を条件に建設費をゼロにする予定でいるそうです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20141101/CK2014110102000112.html

(東京新聞2014.11.01)
*1’渋谷区庁舎+渋谷公会堂延べ面積12,400㎡

(*2)http://www.blue-style.com/photo/all/photo-120-140.html高層ビル写真集目録

(*3)超高層ビルは60m~80mと定義されているので、80mを越すビルは超高層をはるかに超える規模

(*4)http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/187/meisai/m187004.htm
新国立競技場建設と都営霞ヶ丘アパート住民立ち退き問題に関する質問主意書